音場の見通しがよく、中域の密度感も高い

画像1: 音場の見通しがよく、中域の密度感も高い

 fidataブランドの躍進で印象が薄れてしまっているが、アイ・オー・データのオーディオ用NASには「挑戦者」ブランドのRockDisk NEXT/RockDisk for Audioという廉価シリーズがある。しかしこれらはすでに生産完了。「お手頃価格の新しいオーディオ用NASを」というユーザーの声に応える形で同社が発売したのがこの「Soundgenic」だ。通常のオーディオ用NASの機能に加えて、USB接続したドライブからのCDリッピング&再生やUSBトランスポート機能も搭載。同社がfidataで得たノウハウが、惜しみなく投入されている。RockDisk NEXTのユーザーとしては、その進化ぶりが気になるし、試さないではいられない。

画像2: 音場の見通しがよく、中域の密度感も高い

 というわけで今回は、2TバイトHDD内蔵のHDL-RA2HFを自宅で使用しているRockDisk NEXTと入れ替えて、3日間ほど使用してみた。まずはBlu-ray/CDドライブをRA2HFにUSB接続したCDトランスポート機能。スマホアプリ「fidata music APP」でCDリッピングを試すと、そのスムーズさにまず驚かされる。Gracenoteデータベースから必要な情報が取得され、リッピング完了後はそのままアプリから音源の再生が可能だ。そしてメディアサーバー機能。再生には普段使っているリンのMajik DSを組み合わせたが、RockDisk NEXTと比べて明らかに音場の見通しがいいうえに、中低域の密度感も高い。これはもう、絶対的に“買い”である。

この製品で聴いた曲

Apesar do Frio
カルロス・アギーレ・トリオ
CD アルバム『Calma』より

画像: この製品で聴いた曲

Digital Music Server
I・O DATA
Soundgenic HDL-RA2HF
オープン価格(実勢価格3万5000円前後)
●ストレージ容量:2Tバイト・HDD
●サーバーソフト:Twonky Server8(カスタマイズ版)
●接続端子:USBタイプA 2系統(USB2.0、USB3.0)、LAN 1系統
●寸法/質量:W168×H43×D134mm/1.2kg
●ラインナップ:RAHF-S1(1Tバイト・SSD、実勢価格8万3000円前後)

Soundgenic HDL-RA2HFの製品紹介ページ
http://www.iodata.jp/product/nas/personal/hdl-ra2hf/index.htm

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