DSD11.2MHzのネイティブ再生に対応多彩な機能を持ったネットワークプレーヤー

画像: DSD11.2MHzのネイティブ再生に対応多彩な機能を持ったネットワークプレーヤー

 オンキヨーのCD/ネットワークプレーヤー「CR-N775」は『コンパクト HiFi』を標榜するオンキヨーCRシリーズの最新モデル。新開発のパルス変換技術「3ステイト・ビットストリーム」アンプを採用し、よりオリジナルの音楽信号に近い波形の生成が可能になったという。CDだけでなく、ネットワークおよびUSBストレージ経由でのハイレゾ音源の再生にも対応。DACチップは旭化成エレクトロニクスの「AK4490」を搭載し、DSD 11.2MHzまでの再生が可能だ。すこぶる便利な「Spotify Connect」もサポート。これでロスレスストリーミングサービスの「Deezer HiFi」までフォローしてくれていればなお嬉しかったところだが、いずれにしてもコストパフォーマンスはバリ高だ。

 組み合わせたスピーカーは、オンキヨー「D-112NFX」。CR-N775にマッチするようチューニングされたブックシェルフ型2ウェイだ。セルロースナノファイバーを配合したONF振動板をウーファーに採用しているのが特徴だ。ウーファーの素材が異なるエントリーモデル、「D-012EXT」もラインナップされている。

 CR-N775+D-112NFXのセットを自宅に持ち込んで、ストリーミングやCDの音を聴いてみたが、フレッシュで粒立ちのよい現代的なサウンドを聴かせてくれる、きわめて現代的なオールインワン・セットだと感じた。NASと組み合わせたハイレゾ再生や「Spotify Connect」によるストリーミング再生も好感触ながら、実はもっとも心を惹かれたのがCDの再生だ。

入力端子はアナログ音声入力(RCA)を1系統、デジタル入力は光と同軸をそれぞれ1系統を備える。出力端子はアナログ(RCA)、サブウーファープリアウト、ヘッドホン出力を各1系統を装備する

 空気公団『春愁秋思』から「なんとなく今日の為に」を再生すると、重心のどっしりしたステレオイメージの上に、太く量感の豊かなベースラインや繊細なシンバルさばき、つぶやきに近いヴォーカルのブレスなどがニュアンスたっぷりに再現される。普段自宅で聴いているCDの音よりもはるかに覚醒的で、とにかく目が冴えわたるような解像感と分離感。リッピング後、眠らせていたCDを再び引っ張り出してきて、手当たり次第に聴きまくってしまったほど。

 もちろん最新機能をいち早く採用することの多いオンキヨーらしく、DTSのワイヤレス技術「DTS Play- Fi」や「radiko.jp」といったサービスにもしっかり対応。総合的なメディアレシーバーとして、家庭で大活躍してくれることは間違いない充実のセットだ。

CD NETWORK PLAYER + INTEGRATED AMPLIFIER
ONKYO
CR-N775
オープン価格(実勢価格6万円前後)
●定格出力:40W×2ch(4Ω、1kHz、2ch駆動時) ●接続端子:アナログ音声入力1系統(RCA)、デジタル音声入力4系統(同軸、光、USBタイプA×2)、LAN1系統、サブウーファー用プリアウト1系統(RCA)、ヘッドホン出力1系統(3.5mm)他 ●対応サンプリング周波数/量子化ビット数:〜192kHz/24bit(PCM)、〜11.2MHz/1bit(DSD) ●その他:CD再生機能搭載、FMチューナー搭載(ワイドFM) ●寸法/質量:W215×H117×D295mm/2.7kg

CR-N775の製品紹介ページ
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/audiosystem/crseries/crn775/index.htm

SPEAKER SYSTEM
D-112NFX
オープン価格(実勢価格4万6,000円前後、ペア)
●型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型 ●使用ユニット:30mmリング型トゥイーター、100mmコーン型ウーファー ●クロスオーバー周波数:3kHz ●出力音圧レベル:85.5dB/2.83V/m ●インピーダンス:6Ω ●寸法/質量:W162×H274×D272.5mm/4.9kg

D-112NFXの製品紹介ページ
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/speaker/d112nfx/index.htm

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